HISTORY焼き鯖すし誕生秘話


今までになかった、
新しくも懐かしい
若狭名物の誕生。

今や全国に広く知られ愛される「焼き鯖すし」ですが、その発祥は私たち“若廣”です。
時は20年以上遡ること平成12年、まだ“若廣”創業前のこと。
それまでは1本丸ごと焼き上げた“浜焼き鯖”が、若狭地方のお土産としては有名でした。
その知られざる、若廣「焼き鯖すし」の誕生秘話をご紹介します。
浜焼き鯖は
冷めても美味しい
だけど・・・!?

北陸三大祭・三國祭りに「県外から多くの方が集まる祭りだから、
何か福井を印象付けるアイテムを用意できないか?」と考え、
目に留まったのが1本丸ごと焼いた“浜焼き鯖”。
「浜焼き鯖はたしかに焼きたてでも冷めても美味しい。だけど・・・、
もっと気軽に、すぐにこの美味しさを味わえないだろうか…」と考えを巡らせ
「そうだ、棒寿司にしてみよう!」という発想に辿り着きました。
まさに、「焼き鯖すし」が誕生した瞬間です。
大盛況を機に
聖地で販売
しかし・・・

三國祭りでは、当時やっとの思いで作った
200本が1時間足らずで完売の大盛況となりました。
「きっと、これなら他でも買っていただけるのでは!?」と、
“鯖街道”のある鯖の聖地・若狭小浜で
「焼き鯖すし」の販売を本格的に始めました。ところが、
1日数本しか売れない日々が続き、賑わう週末でも20~30本程度。。。
不安は募るばかりでした。
食べてもらえば
きっと伝わる!
美味しさのこだわり

思い通りに売れない状況、さらには
「何でノルウェー産の鯖なの?」「新鮮じゃないから焼いてるの?」
など疑問の声も多く聞かれるように。
肉厚や脂乗りにこだわった、ノルウェー産の焼き鯖の美味しさ。
「鯖すし」といえば、まだ「しめ鯖」の印象が強い当時。
味のさらなる追求はもちろん、焼き色、パッケージ、売り場、
思いつくことは何でもやってみました。そして何よりもお客様に試食いただき、
そのコミュニケーションこそが宝だと感じました。
徐々に評価は上向き、いつしか手ごたえに変わっていきました。
空弁ブームを転機に
一気に全国的に
知られるように

転機が訪れたのは、「空弁」ブームと
2003年に小浜を中心に開催された「若狭路博」でした。
当時、空港内での滞在時間の短縮や国内線の機内食廃止により、飛行機の中で食べる「お弁当」に注目が集まっていました。
そんな時、羽田空港内で「焼き鯖すし」を販売するチャンスに巡り合います。空弁「若廣の焼き鯖すし」は多くのメディアに取り上げられ、ついに空弁5年連続売上1位を記録するヒット商品に。
更に地元では「若狭路博」の影響で小浜全体が賑わい、多くのお客様にお買い求めいただくことができました。
